STORY
ストーリー
雑誌編集者になる
高校で決め、東京の大学へ
子どもの頃から読書が好きで、朝4時まで本を読むこともしばしば。シャーロック・ホームズが大好きでした。中学2年のとき、学級新聞に書いたコラム記事を担任の先生にほめられ、その嬉しさで「文章を書く仕事をする」と決意。高校で雑誌編集者になると決め、担任から進められて東京の大学へ進学。バブルの売り手市場のなか、出版社にしぼって就職活動をしました。
唯一内定をもらえたのが主婦の友社。
生活情報誌をつくりたかった私にとって、ありがたいご縁でした。
雑誌づくりに奔走する日々。
30万部超のムックも経験
子ども服のファッション誌、育児雑誌を経て、念願のインテリア雑誌の編集部へ。隔月刊の雑誌だったので、別冊やムックの編集も担当。そこで「ひとり暮らしの部屋づくり」という雑誌を立ち上げました。これが初めての創刊経験です。
その後、副編集長を経て、出版部へ異動。そこでは料理書を中心に、書籍・ムック編集を数多く出版。累計30万部を超えるヒットも経験しました。
雑誌・書籍の編集長に。
書籍編集者として歩むと思っていたとき、40歳でまさかの雑誌編集長に就任。2つの雑誌を任され、経営という新たな業務に取り組みました。2つの雑誌のリニューアル、ムックの新しいシリーズの出版、別冊の雑誌の新創刊。住宅・インテリア分野の書籍編集長も兼任しました。
売上を計画する立場となり、データを追ううちに、発行部数を読むことで利益を伸ばせることに気づき、業績を上げられるようになります。さらに、自分の雑誌の強みは、過去のバックナンバーを何年も保管してくれる愛読者がいることだと気づき、一層読者のニーズに応えるコンテンツづくりを進めたところ、「数年前に掲載した広告から問い合わせが入る」と、スポンサーからも読者の質を高く評価いただけるようになりました。スポンサーにとっては費用対効果が高く、読者にとっては何年も愛読したくなる三方良しの雑誌。ニッチ分野でも愛読者を獲得し、クライアントと読者をつなぐことができるとわかったのは、今につながる大きな収穫でした。
独立。
売れる企画の作り方を実践で学び、マネジメントにも自信が出てきたとき、東日本大震災が起こります。それまで、仕事第一優先で駆け抜けてきましたが、いつの間にか、笑顔になれるのは年一回、長期休暇を取って海外旅行に行くときだけになっていました。大好きな編集の仕事なのに、いつも眉間にしわを寄せている。やりたいことはできているけど、これが本当になりたかった自分なのだろうか。突如訪れた震災がこの先の生き方を考えるきっかけとなり、翌年の2012年、一つの区切りをつけ、退社することを決意しました。
想いに触れるたびに感動がある。
一人ひとりの想いに価値がある。
独立後は、フリーランスの編集者として書籍・ムックの編集をするかたわら、SNSを使ったメディアやWEBマガジンの編集にも携わりました。また、SNS投稿をきっかけに書籍の企画が立ち上がり、ブログ発信をしながら執筆・出版。その経験を元にブログの書き方の講座「編集脳アカデミー」をスタート。WEBマガジンやブログ講座を通じて、発信をしたい方たちのたくさんの想いに触れ、それが伝わっていく感動を味わいます。
人は体験をシェアすることで助け合いながら生きていて、ひとり一人の想いに価値があり尊いものだと気づきます。
もっとシンプルに、
伝えたい想いをカタチにする
サポートがしたい。
想いを書籍というカタチにする
「セルフ出版」という答え
ブログの書き方からコンテンツビジネスの作り方へ、サービスの形態も講座からコンサルティング、そしてオンラインスクールへ。
WEB、メディアを使った事業を夢中で広げてきましたが、紙媒体からWEBメディアに移っても、出版への情熱は冷めることはなく、むしろ、その想いが強くなっていると気づきます。お客様のアイデアやお話を書籍に変換する自分がいたんです。
「また本を作りたいのかもしれない」
でも、商業出版の世界に戻りたいか、というとそうではない。出版したい人は誰でも出版できて、想いと読者をつないでいくような、私らしい出版の関わり方ができないか、と考えるようになっていたからです。
2018年、マツダミヒロさんとの出会いで、本当にやりたいことに気づきます。
それが、電子書籍を主とするセルフ出版のプロデュースでした。
雑誌編集者だった
私だからできること
商業出版、編集プロダクション、企業出版、電子書籍専門のプロデューサー。世の中にはたくさんの編集者がいます。そんななかで、私だからできることは、「伝えたい想いと、届けたい相手のニーズとの交点を見つけること」です。
商業出版社で、雑誌編集者として磨いた読者のニーズを読み取る力、それを企画に変え、カタチにして、読者に届ける力を、すべての「出版をしたい人」のために使いたい。
身軽で身近な出版を通して、想いが伝わる「感動」をたくさんの人に味わって欲しい。
想いがあるなら、カタチにしましょう。こんな編集者がいてもいい。
あなたの編集者でありたい。それが私の終着点でした。